皆様、お待たせしました。
「
こあじさしデコイでアート2020」の応募作品を発表します!
「こあじさしデコイでアート」は、コアジサシ保護活動の活性化を目指して2018年から始まった、コアジサシデコイの色塗りコンテストです。本物みたいに塗ったり、オリジナル作品に仕上げていただきます。
今年はいままでで一番たくさんの作品を応募していただきました。
まず最初に紹介するのは沖縄の子どもたちの作品です。
沖縄国際大学の砂川先生とゼミ生の皆さんが泡瀬干潟保全の啓発活動の一環としてデコイ色塗りイベントを地元やオンラインで開催、イベントに参加した子どもたちから多数の作品の写真を送っていただきました。
(写真をクリックすると拡大します。)
1.小2男子 かつき くん 作品名「子育てがんばれ」ダイナミックな筆タッチで仕上がっていますね。キリッとして、ハンサムなコアジサシとなりました。手塚治虫の漫画にでてきそうな雰囲気です。

2.小4女子 しおん さん 作品名「自縛少年花子くん」人気漫画「自縛少年花子くん」を題材にした楽しい作品です。こんなのが学校のトイレから出てきたら怖いかな。いや楽しい気分になるかもね。


3.小1男子 はるき くん 作品名「鳥の気持ちになって」こちらは本物志向の作品です。目元がキリリとしてかっこいいです。コアジサシコロニーに置いたらメスのコアジサシにモテモテですね。

4.小1男子 そら くん 作品名「カラフル」作品名どおり、すごくカラフルな作品です。ヤイロチョウより派手ですね。コアジサシコロニーに置くよりも美術館に置きたいくらいです。

5.小3男子 ひろきワッツ くん 作品名「血鬼術を使える鬼コアジサシ」不気味な迫力のあるコアジサシが登場です。血鬼術(けっきじゅつ)とは漫画『鬼滅の刃』に登場する鬼が持つ異能力のことですね。この鬼コアジサシはどんな血鬼術を使うのでしょうか。見てみたいなー。

6.小6女子 ゆか さん 作品名「泡瀬干潟で卵を産むコアジサシ」こちらも本物志向のコアジサシです。本当に卵を温めているようかのような優しい顔に仕上がっています。来年もこんなふうに卵を産むコアジサシが見られるよう、みんなで泡瀬干潟を守っていけるといいですね。
7.小2男子 ともはる くん 作品名「子育てをしているコアジサシ」目のまわりがカッコいい、まるで歌舞伎役者のような作品となりました。ボディのグレーの大胆な塗り分けが個性的でユニークです。
8.小3男子 しょう くん 作品名「はじめてみたコアジサシ」しょうくんは、この夏初めてコアジサシを泡瀬干潟でみたのでしょうか。来年はこのコアジサシを置いたらきっとコアジサシが来てくれるでしょう。来年もコアジサシ見れるといいね。
9.小1男子 けい くん 作品名「キラキラコアジサシ」こちらも本物志向の作品です。
作品名の「キラキラコアジサシ」というのは台座がカラフルに塗られているからでしょうか。こちらの作品もコアジサシがすぐに寄ってきそうですね。
10. 4才女子 えれな ちゃん 作品名「誕生日鳥 Heart and ribbon bird」これもカラフルな作品ですね。
作品名の「Heart and ribbon bird」が示すとおり、頭のうしろに緑色のリボンをつけていてかわいいです。


そしてこちらはしょうくん「はじめてみたコアジサシ」、けい くん「キラキラコアジサシ」、えれなちゃん「誕生日鳥 Heart and ribbon bird」の3兄妹作品を並べた写真です。どれも個性豊かですね。
11.小学生女子 きさき さん がんばったところ:「2色のあお色を使ってきれいに仕上げました。」青を基調とした、さわやかできれいなコアジサシに仕上がりました。クチバシ先端の白いところが青いボディとマッチしていてかわいいですね。

12.小学生女子 ひめか さん がんばったところ:「グリーンと紫色を使って、きれいに仕上げました。」こちらはボディが紫色であたまがグリーンという落ち着いた雰囲気のコアジサシとなりました。しっとりとしてきれいです。
13.小学生女子 ここな さん がんばったところ:「紫とピンクを使って可愛く仕上げました。尾っぽのピンクもポイントです。」黄色の頭と紫色のボディがバランスよいですね。首回りのピンクはマフラーでしょうか。可愛いです。尾っぽの先端のピンクがよいアクセントになっています。

14.小学生女子 せれな さん がんばったところ:「シルバーと黒などを使って、大人っぽく仕上げました。」こちらは最高にエレガントなコアジサシですね。シルバーと黒のコントラストにセンスが光っています。まるでファッションショーに出るコアジサシのようです。ホント、美しい!

15.小学2年男子 れん くん がんばったところ:「いろいろな色を使って、ワイルドに仕上げました。」大胆な色使いでかっこよく仕上がっていますね。スーパー戦隊に出てくるヒーローのようです。「コアジサシレンジャー!」とか叫びながら登場しそう。(笑)
16.5才 きりゅう くん がんばったところ:「オレンジで元気よく、お姉ちゃんと一緒にがんばって仕上げました。」オレンジ色のボディがあざやかでアカショウビンみたい。頭はオオルリみたいできれいな鳥のいいとこどりをしています。お姉ちゃんといっしょにかっこいい作品を作ることができました。
17.小学生女子 さら さん がんばったところ:「ボディーの明るいブルーと紺の境界が斜めになっているところがおしゃれでポイントです。」こちらは青と紺のツートンカラーが美しい作品です。まるでドレスを着ているみたい。さらさんは弟のきりゅうくんの色塗りを手伝いながらこの作品を仕上げたのでしょうね。どちらも素晴らしい出来栄えとなりました。

18.小学生 ゆきと くん がんばったところ:「カラフルで胴体の上部の黒に映える白い線、胸部が爽やかな夏の果物スイカを思わせる、赤に黒の点がポイントです。」スイカコアジサシ! 青いボディが涼しげでいかにも夏らしい作品です。頭の緑色をよくみるとスイカのような模様が入っていて細かいところまでスイカになりきっていますね。


19.小学生女子 りのん さん がんばったところ:「ボディーのきれいな紫色がポイントです。お友だちの「れなさん」と仲良く仕上げました。」頭の緑色とボディの紫色とクチバシの黄色のバランスがよくて落ち着いた仕上がりになっていますね。ボディの紫色は何色を混ぜて作ったのかな。きれいな色になっています。
20.小学生女子 れな さん がんばったところ:「幸せの青い鳥のような、きれいなスカイブルーがポイントです。お友だちの「りのんさん」と仲良く仕上げました。」これもきれいなコアジサシですね。ボディの青は均一ではなくて微妙にコントラストがついていて、クチバシの緑色とのバランスがとても良い雰囲気です。
21.小学生男子 かなと くん がんばったところ:「くちばしが折れても、負けない! 夏の果物のスイカ柄に、非対称なデザイン。茶色の胴体にはスイカの種を思わせる黒い点がポイントです。友だちの ゆきとくんと仲良く一緒に仕上げました。」これはもはやスイカそのもの!(笑) スイカなのでクチバシは無くてもかまいませんよ。おいしそうで食べたくなってしまうような素晴らしい作品となりました。

22.小学1年女子 すみか さん 「本物のコアジサシを見たから本物どおりに塗りたくなって挑戦しました。」限りなく本物に近いコアジサシとなりました。コロニーにおいたらすぐにコアジサシを呼べそうです。来年もコアジサシを見られるとよいですね。
23.小学1年女子 はるね さん 「本物のコアジサシを見たから本物どおりに塗りたくなって挑戦しました。」はるねさんもすみかさんと同じように本物のようなコアジサシに仕上げました。姉妹そろって大人顔負けのすばらしい作品となりました。
24.沖縄 参加者の皆さん 「なかよし」 (砂川先生のコメント)何も言わないのにコアジサシ同士を向かい合わせて「キス?」させたり、一緒にいることが楽しいみたい。コアジサシと一緒に地元の子どもたちもみんなで優しく元気に育ってほしいですね。
25.沖縄国際大学 砂川ゼミ 3年生 テーマ「デコイワークショップで 小学生の皆さんをお迎えする コアジサシさんたち 」砂川ゼミの学生さんたちが作ったコアジサシデコイの色塗り見本が、ワークショップに参加の小学生たちをお迎えしました。

沖縄の子供たちの作品は以上です。どれも個性的であったり本物みたいだったりで、力作ぞろいでした。
沖縄国際大学の砂川先生、ゼミ生の皆さん、そして沖縄の子供たち、参加ありがとうございました!
引き続き、応募作品を紹介します。
25.アメリカ在住 T.R様 作品名「Spider Tern (スパイダーターン)」作者コメント「コアジサシのヒーローです!」
これはすごい!! デコイ本体にはほとんど手を加えずに色塗りだけでスパイダーマンのようなコアジサシを誕生させました。「こあじさしデコイでアート」の無限の可能性を感じさせる作品です。またクモの巣をひもで作ってアメリカの街並みをバックにした写真センスも抜群です。本当に脱帽しました!

26.アメリカ在住 T.K様 作品名「黄金コアジサシ」作者コメント「昔、衣装に使用していたスパンコールをリユースし、貼り付けてみました!」
これまたすごい! ご夫婦そろってハイセンスですね。スパンコールを貼り付けるというアイデアが新鮮で、実にきらびやかな作品となっています。黄金の長い尾羽はまるで極楽鳥のように美しい。ニット製の巣の上に座った姿は王女様のようです。

27.石川県金沢市 I様 コアジサシとひなコアジサシの親の足元にひなが3羽。ひなは紙粘土で作ったのでしょうか。丸々として本物のひなみたいでかわいいです。親コアジサシには毛糸で作った脚があります!
シンプルですが今まで誰も気づかなかったアイデアですね。2枚目の写真は玄関タイルの上でとった写真だそうです。ひなの模様と似ていてカモフラージュになっているところは自然環境に似ています。ナイスアイデアです。

28.埼玉県 Y様 作品名「夢の干潟の水兵さん」埼玉県のY様は、昨年、超絶的にリアルな塗装のコアジサシデコイを作成して出品してくださいました。今回はその超リアルなコアジサシが水兵さんの格好をするというユニークな作品です。まるでコアジサシがお面をかぶって本物の水兵さんの服をきているかのうようです。青い帽子と赤い蝶ネクタイがおしゃれですね。ツンとおすまし顔の表情がグッドです。

29.東京都 小学1年男子 ひろあき くん 作品名「キョウジョ(京女シギ)とオバさん(オバシギ)」コアジサシがキョウジョシギとオバシギに変身! どちらもそれぞれのシギの特徴をよくとらえていてそっくりです。しかも脚もついています!なるほどこんな脚の表現方法もあるのですね。デコイをいろいろなシギに塗ってシギシリーズでコレクションしたらすごく楽しそうです。個人的にシギが大好きなので自分もシギに塗ってみたくなりました。ひろあきくん、楽しい作品ありがとう!
30.愛知県支部会員 Tさん 作品名「羽(は)りぼてコアジサシ」(本人コメント)デコイに羽をつけようと考えた結果、張りぼてみたいに紙を貼っていく作り方になりました。羽図鑑や骨図鑑等々参考にしたかいもあって、見映えはよいですが、詳しく見ると突っ込みどころも満載かもしれません。そういう意味でも張りぼてですね(笑)


31.東京都 谷口高司 先生 作品名「それは愛」野鳥図鑑画家の谷口高司先生から作品をご出品いただきました!
谷口先生は日本野鳥の会が発行する野鳥図鑑「新・山野の鳥」「新・水辺の鳥」をはじめとして多数の野鳥図鑑のイラストを描かれている、日本を代表する野鳥図鑑画家です。
もはや次元が異なるというか、これぞプロフェッショナル、と思わずうなってしまう、そんな作品です。同じコアジサシを見ていても谷口先生には我々とは違った世界が見えているのかもしれません。


32.東京都 谷口りつこ 様 作品名「乙女アジサシ」谷口先生の奥様でありマネージャーでもある谷口りつこ様からも作品をご出品していただきました!
全身にハートマークをあしらった素敵な作品です。ハートマークには色々な種類があって、絶妙な色彩バランスで配置されています。まるでおとぎの国の夢見るお姫様のような雰囲気を醸し出していますね。可愛らしく、そして美しすぎる!


谷口高司鳥絵工房のホームページはこちら 最後に、こあじさしデコイでアート事務局の作品を発表します。
こあじさしデコイでアート事務局作品 「とみーへのオマージュ〜初音ミクコアジサシ」大きな翼を広げて飛び立つコアジサシと、その上に立って歌う初音ミクを表現しました。コアジサシはソーラーパネル4枚を備えており、その電気でクチバシに仕込んだLEDが光り、コアジサシの音声をバックに初音ミクが歌います。パソコンから電源をとることも可能となっています。
ソーラー電源で歌う初音ミクの動画は
こちらをクリック


この「とみーへのオマージュ〜初音ミクコアジサシ」の作り方の詳細ブログは
こちらをクリック。
それでは、今回の「こあじさしデコイでアート2020」に参加してくださった皆様、改めましてありがとうございました!
来年こそ、愛知県支部はコアジサシコロニー誘致を成功させるべく取り組んでまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いします!
日本野鳥の会愛知県支部「こあじさしデコイでアート事務局」
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「こあじさしデコイでアート2019」の
ブログはこちら付記:
今年2020年、愛知県支部は助成金を得て「コアジサシ音声発生装置」を完成させました。ソーラーパネルで発電してスピーカーからコアジサシの音声を流す、というものです。来年はこれをデコイとともにコロニー候補地においてコアジサシの誘致をします。(
ブログ記事はこちら)