
識別勉強会では、コサギ、チュウサギ、アオサギ、ゴイサギ、アマサギの求愛ディスプレイを動画で見てもらってサギ求愛の面白さを知っていただきました。ただしゴイサギとアマサギの求愛についてはちょっと微妙なしぐさなので本当に求愛なのかどうか、さらに追及する必要はあります。
飛翔サギ識別では、今年から参加の小学生も正解を出すなど、見る見る識別力をつけてきていることを感じました。全く頼もしい限りですね。
さて、サギコロニー調査ですが、開始後しばらくして小雨が降りだし、やみそうでやまず結局終わり頃は本降りの雨となってしまいました。それでも皆、雨にも負けずしっかりと飛来数のカウントをしました。
大学生2名を含む3名がネクスコ中日本の黄色パトカーに乗せてもらって弥富ICループ内に入り、デコイの状況および羽数をカウントしました。
その結果358羽を数え、昨年度のゴイサギ2羽という状況と比較すると全く異なる状況であることが確認できました。ただしデコイによる効果なのか、あるいは弥富IC北側樹林地を伐採した結果なのかは不明です。
2015年6月 2016年6月
弥富IC 1449羽 1222羽
蟹江IC 1709羽 1860羽
合計 3158羽 3082羽
弥富ICと蟹江ICの合計羽数で昨年度と比較するとほとんど変化しておらず、蟹江ICが微増、弥富ICが微減という結果から、弥富IC北側樹林地伐採によって蟹江ICに移動した個体はあるものの、他地域への分散はなかったものと考えられます。デコイ設置の当初の目的である他地域への分散はなかったことはデコイの効果と信じたいですね。こんなことを言うとプロの研究者からは叱られそうですが我々はアマチュアなので許してもらいましょう。
次回のサギコロニー調査は7月30日(土)です。白いアマサギが増えることもあり、サギカウントの醍醐味が味わえます。どうぞお楽しみに。