2018年04月02日

オーストラリアからのニュースレター

オーストラリアから「NSW Field Ornithologist Club Inc(NSW鳥類学者クラブ)」が発行しているニュースレターの最新号(April-May 2018)が届いたので掲載します。

表紙の絵はルリミツユビカワセミ(Azure kingfisher)です。大変に美しいカワセミですね。
他にもきれいな写真がたくさん載っているのでぜひご覧ください。
(クリックでダウンロード)
無題.jpg

Birding_NSW_April_2018_Smaller.pdf

このニュースレターの中にひとつ気になる記事がありました。

5ページ目の「How Many birds are Killed by Cats?」と題した記事です。
ざっと意訳して紹介します。


<意訳>
「2018年3月17日 オーストラリアン・バード・スタディ・アソシエーション(ABSA)会議でサラ・レギー博士は、オーストラリアの猫による捕食問題の概要と、それが野生動物減少にどんな意味を持つのかについて発表した。

・最初の植民船団によってオーストラリアに持ち込まれた猫は、1890年にはオーストラリア全域で生息するようになった。1879年にウサギが持ち込まれたことで猫の生息数は激増した。

・近代に絶滅した動物相の25%は主に猫が原因である。

・猫の生息数は乾季と雨季で大きく変動する。乾季には140万匹、雨季には560万匹までになる。繁殖パターンは多くの野鳥の種とは異なる。

・猫の数は、野生環境では210万匹、改変された土地では70万匹、飼い猫は390万匹、合計で670万匹。

・数千匹の猫の胃袋サンプル解析により、猫は1年間で129羽の野鳥を捕食することが立証された。よって猫によって捕食される野鳥の数は、猫の生息数の平均から算定して一日あたり100万羽、1年間で3億7700万羽となる。

・90憶から130憶と見積もられるオーストラリアの野鳥の約3.5%が猫によって毎年捕食されているということがこの研究と報告で示された。」 以上。


猫によって捕食される野鳥の数が半端じゃないですね。
オーストラリア政府は対策に乗り出しており、野猫の駆除対策を実施中です。

詳しくはこちらのオーストラリア政府のホームページ参照
http://www.environment.gov.au/biodiversity/invasive-species/feral-animals-australia/feral-cats

日本でも多くの希少種が野猫の犠牲になっていると聞きます。
参考に日本の環境省が作成した野猫パンフレットを添付します。

環境省パンフレット

この野猫問題は今後、もっと多数の方々が関心を持つべき事案と思われます。



日本野鳥の会愛知県支部ホームページ http://www.wbsj-aichi.org/
新規会員大募集中です。⇒ http://www.wbsj-aichi.org/recruite.html




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