2018年05月27日

蟹江ICコロニー サギカウント調査 5月26日結果速報

2018年5月26日、今年の第1回目となる、蟹江ICコロニーのサギカウント調査を実施しました。
参加者は42名、そのうち大学生が14名、中学生1名、小学生1名で、2011年から続いているこのサギカウント調査も平均年齢がかなり若くなってうれしい限りです。

参加者の皆様にお配りするお菓子の選定と買い出しを今回から、Yさんにお願いしました。
さすがは主婦のYさん、今までとほとんど同じ予算で10種類もの品揃えをして下さり、どうもありがとうございました。
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毎年、サギ調査員に無料配布する恒例のサギグッズ。今年はサギのイラスト入りバンダナです! 
愛知県支部会員で今年から役員にもなってくれたTさんにイラストを描いていただきました。本当にカッコイイです。最初にこのイラストを見たときはあまりのすばらしさに20分ほどフリーズしてしまったほどです。
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バンダナは色違いで4種類作りました。(赤、黄、緑、青)

これをまとめて箱に入れてくじ引き方式で調査員の方々に選んでもらいました。皆様、早速、頭に巻いたり首に巻いたりして、すごく盛り上がりました。

今回は初めて参加の人が11名いたので、サギ識別勉強会では初歩から飛翔サギ識別方法を学んでいただきました。
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飛翔するサギ4種類(ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ)の識別ポイントをギュギュッと凝縮した内容となっています。愛知県支部の重鎮、佐久間さんが編み出した3段階の絞り込みによるシステマチックな識別方法です。これによって白いアマサギとコサギの識別や、ダイサギとチュウサギの識別などが出来るようになります。ちなみに下の写真は識別勉強会の資料の一部です。何サギか識別してみて下さい。
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識別勉強会の最後に、「ダイサギを探せ」クイズを出しました。飛び交うサギの大群からダイサギを探す、というものです。この写真の中にダイサギが1羽います。探してみてください。大学1年生で、以前からサギカウントに参加している女性がダイサギを探し当てました。すごい!
(写真をクリックで拡大)
ダイサギをさがせY46A0621.JPG

さて、サギカウントですが、例年どおり5つのカウント地点に分かれてねぐら入りのため飛来するサギを識別しながらカウントしました。
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蟹江ICループ内は6名の調査員が入り、入念に数を数えました。株式会社ヘイセイさんの御厚意で今年度もビルの屋上に上がらせていただけることになり、ループ内からは死角となる東側のループは屋上からカウントしました。株式会社ヘイセイさんの御担当者様、どうもありがとうございます!
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午後7時18分にはカウントを終了、公民館にふたたび集まって結果を集計、その結果、総羽数2071羽となりました。昨年よりやや多いです。

愛知県北西部にあった巨大なサギコロニーが2016年から地元住民による段階的な伐採によって2018年はほぼ消滅しました。かつては2000羽を越えるサギが生息していた巨大コロニーでした。
今年は一体どこに行くのか注視しておりましたが、昨年度消滅した弥富ICコロニーは復活せず、蟹江ICコロニーもすでにオーバーフロー気味なので、どうやら他の場所に行った模様です。

一か所、巨大化する可能性のあるコロニーがあり、そこに行った可能性もあります。
今後の動向に注目です。

日本野鳥の会愛知県支部HP http://www.wbsj-aichi.org

















































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2017年09月15日

サギコロニー調査2017年8月26日調査結果

8月26日土曜日、今年最後となる蟹江インターチェンジのサギコロニー調査を実施しました。参加者は38名、集合場所はいつもどおり蟹江町公民館分館です。

識別勉強会の前には今月のトピックスとして、
「サギマスコット、海を渡る〜アイスランドへ〜」と「サギは吉祥」の話をしました。

「サギマスコット、海を渡る〜アイスランドへ〜」は、つくばのサギ研究者、益子美由季希さんがアイスランドで開催されたWaterbird Society学会に出席の際、
学生カンパオークションに出展していただくために持参してもらったサギマスコットの話です。
サギマスコットは今シーズンのサギカウント調査参加者に無償で1個づつ配ったものと同じものです。
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アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、ゴイサギの6種類を出展、最高で7ドルの値がつきました。
オークション会場の様子
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一番人気はゴイサギだったそうです。このサギマスコットの企画をした際にはまさかアイスランドまで行くとは思ってもみませんでした。
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オークションで競り落してくれた方々には感謝です。

「サギは吉祥」の話は詳細をブログに載せましたのでこちらをご覧ください。
http://herons-egrets.sblo.jp/article/180752226.html

さてサギコロニー調査の結果ですが、総羽数4207羽という結果になりました。
昨年8月の結果が5452羽だったので1245羽減です。ただし今年6月時点の羽数は昨年を上回る羽数であったため、
営巣羽数が減ったというよりはコロニーからの分散が早かったと考えられます。

相当数のサギが帰巣した後、オオタカがサギコロニー内に突っ込み、千羽を超えるサギが驚いて飛び上がりすごいことになりました。
サギにとっては災難でしたが見ているほうにとっては壮観な光景でした。
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いろいろな方角から帰巣してくるダイサギ、チュウサギ、アマサギと異なり、コサギはほぼ一定の方角から帰巣してきます。
いったん近くの屋根に止まったあと、まとまってねぐら入りします。
コサギの飛ぶ姿はちょっとアンバランスで愛嬌があります。
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今年のサギコロニーは弥富ICが消滅という予想外の事態に始まり、サギであふれ返る蟹江IC,とうとう蟹江ICからあぶれてループ外で繁殖するゴイサギも現れたりと、いろいろなことがあった年でした。
そして、今年のサギコロニー最大の話題ですが、この秋にもNHKの「ダーウィンが来た!」で蟹江ICのサギコロニーが放送されます。
サギの子育てやエサ取り、帰巣シーンなど興味深い映像が満載ですので、どうぞお見逃しなく!。

日本野鳥の会愛知県支部 http://www.wbsj-aichi.org/
サギコロニー調査 http://herons-egrets.sakura.ne.jp/


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2017年08月24日

サギは吉祥

サギは古来、吉祥であり、神の使いでした。

7月に、埼玉県さいたま市の「サギ山記念館」に行ってきました。
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ここはかつて国の特別記念物「野田のサギ山」として保護されてきたサギコロニーがあったところです。
埼玉県浦和市(今のさいたま市)にかつて存在した日本最大と思われるサギコロニーです。今から約290年前に野田村の屋敷林にサギが営巣を始めました。その後、約250年の間、このコロニーは続きました。昭和27年には国の特別天然記念物指定に指定され、最盛期は羽数 約2万羽いました。
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13代将軍徳川家慶が日光参詣の途中、サギ山を見たという記録がありそのときの光景を描写した絵がサギ山記念館に飾ってあります。かなり大きな絵です。
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野田のサギ山のことをその歴史から観察記録まで詳細に記述した名著「野田の鷺山 (小杉昭光 著)」によると、サギコロニー周辺の人たちはサギが春先にコロニーに到着すると吉祥として大変に喜び、手厚く保護したそうです。
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このサギを吉祥として保護する慣習はその後も続きました。昭和の時代に入って国の天然記念物に指定されるころには巣から落ちてしまったサギのヒナを育てるための巨大なゲージがコロニーのすぐ横にあり、サギを観察するための高さ15mのやぐらまでありました。
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昭和37年には常陸宮殿下がサギコロニー見学に訪れるほどの場所だったと記録にあります。しかしこの頃からサギのエサ場となる周辺の田んぼには農薬が大量にまかれるようになりサギのエサが激減、サギの営巣数も年を追うごとに減少していきました。そして、昭和47年には野田のサギ山として約250年もの間続いたサギコロニーは消滅してしまったのです。

250年も続いた野田のサギ山が消滅してしまったことは残念です。しかし、ここでぜひ記憶にとどめておきたいことは、コロニー近隣の村人はサギは吉祥として手厚く保護した、ということです。毎年春になるとどこからともなくやってきて巣をかける白くて美しいサギは村人から見ると幸せを運んでくる神の使いにでも見えたのでしょうか。たしかに夏の緑の田んぼの稲穂の間から見える純白のサギたちを見ると夏の暑い空気を吹き飛ばしてくれるかのようにすがすがしい気分になります。特に夕暮れどき、真っ赤に燃える夕日を背にして塒へ帰ってくるサギの姿には神々しささえ感じます。古えの人々がサギの姿と神を重ね合わせたのも無理もないことと思います。

下の写真はその神々しさを伝える奇跡的ともいえる1ショットです。サギの背中にまるで神様が乗っているかのようです。
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(写真 村上修 日本野鳥の会愛知県支部)

サギは吉祥という話に関する民話の情報をサギカウント調査員のMさんからいただきました。
岐阜県下呂市の下呂温泉にその民話があります。
「昔、ある日突然温泉が出なくなって村人たちは神様にいのったところ、足を怪我した1羽のサギが河原に降りてその場を離れません。不思議に思った村人がサギに近づくとサギは飛び立って松の大木で休んだあと飛んで行った。サギが去ったあとを見ると温泉が湧いていた。サギが止った松の木の下には薬師如来像があった。村人はあのサギが薬師如来像の化身であったことを知った。」
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なんとこの民話では、サギは薬師如来の化身とされています。
いかにサギが民衆の間で吉祥と見なされていたかがうかがえます。

愛知県豊明市には、雨ごいをする村人たちの前にサギに乗った仙人が現れたという民話があります。
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こんな民話になるということはそれだけ昔からサギは人の身近にいてその存在に吉祥を感じたのでしょう。

能の「鷺」では、シテはサギの冠を付けて白装束の衣装で演じます。
あらすじは以下の通りです。
「天皇が池のほとりの庭園で詞を読んでいると一羽の鷺が舞い降りる。天皇は鷺を捕えるように蔵人に命じる。蔵人は鷺を捕えようとするが逃げてしまう。そこでこれは天皇の命令である、と蔵人が鷺に告げると鷺は戻ってくる。天皇は喜び鷺に五位の位を授ける。鷺は喜び、舞う。」
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(写真は日本野鳥の会「野鳥」誌 2012年9、10月号48ページから引用させていただきました。)

ここではサギはなんと天皇から五位の位を授かっています。
サギはその美しさからそれだけ高貴な存在として見られていたのでしょう。

夏の青空のもと、緑の稲穂が揺れる田んぼにたたずむ真っ白なサギを見て美しいと思わない人はいないでしょう。
古来から吉祥として、神の使いや薬師如来の化身として親しまれてきたサギの存在を今、改めて見直してもいいと思います。

日本野鳥の会愛知県支部 http://www.wbsj-aichi.org/
サギコロニー調査 http://herons-egrets.sakura.ne.jp/













posted by Ted at 00:32| Comment(0) | サギコロニー調査