2017年12月06日

コアジサシ保護プロジェクト始動!

コアジサシ保護プロジェクトがスタートしました。

これまではコアジサシの営巣地を見つける都度に、愛知県自然環境課に保護を申し入れするというスタイルでしたが、これから来年にかけてはもっと積極的な保護活動をします。

保護活動の骨子は以下の通りです。

・まずコアジサシの営巣候補地を探して、
・営巣候補地の管理者と交渉して、
・土地のコアジサシコロニーとしての利用許可をもらい、
・土地をコロニーとして利用できるよう整備して、
・デコイを置いてコアジサシを誘導し、
・営巣が始まったら天敵から守る工夫をして、
・コアジサシのヒナが巣立ちしてコロニーを去るまで見守る
というアクティブな活動です。

出来れば、東京都大田区の森ケ崎コロニーでNPO法人リトルターンプロジェクトがやっているように、行政、市民、保護団体が三位一体となった活動が出来れば理想です。
さらに誘導して出来たコアジサシコロニーがコアジサシ安住の地として毎年コアジサシが訪れるようになればもう言うことはありません。コアジサシが絶滅危惧種の指定から外されるまで活動を続けていきたいですね。

今回の活動の目玉は、コアジサシのデコイ用金型です。
従来のコアジサシデコイは木を削り出して作るタイプが主流でした。
この方法だとひとつひとつが手作りのためかなりの手間と時間がかかります。

そこで今回はデコイ作成用の「金型」を作成して、コアジサシデコイを作る手間と時間を削減することにしました。さらにこのコアジサシデコイを全国のコアジサシ保護活動団体に格安で提供することでコアジサシ保護活動の活性化することも視野に入れています。

下の写真は、デコイ金型作成用の原型モデルで、尾羽を上げた抱卵姿勢です。手彫りで大きさは実物大、未塗装です。このデコイを用いてシリコンで反転型をとり、それをもとにして金型を作ります。
IMG_0099.JPG

この原型モデルは日本のコアジサシコロニー研究の第一人者である早川先生に作成していただきました。すばらしい出来映えですね。金型を利用すればこれと同じ形のデコイを何千、何万と作ることが出来ます。
金型で作るデコイの材料は木紛入りのプラスチックを用います。廃棄するときは燃やして処分することができる環境にやさしい材料です。金型作成と製品の成形は木粉入りデコイ金型をこれまで多数手掛けてきた阿久津樹脂工業さんに依頼をしました。木粉入りプラスチックの厚肉成形というのは技術的に非常に難しいためやれるメーカーは少ないです。阿久津樹脂工業さんはそれの出来る数少ないメーカーのひとつです。

金型で作成したままのデコイは木の色の茶色をしているため、実際にデコイとして使用するときはアクリル塗料で色を塗ります。
この色塗りは、イベントとして地元の子供たちを集めて実施することを検討しています。

このデコイ原型モデルをコロニー風の場所に置いてみました。
IMG_0090.JPG

いかにも抱卵中のコアジサシに見えます。このデコイを置いた場所にコアジサシがやって来て繁殖が成功することを願ってやみません。

このプロジェクトは「日野自動車グリーンファンド」からの助成金をうけています。
助成金合格通知をうけとった瞬間はすごくうれしかったですが、次の瞬間には責任の重大さにプレッシャーを感じました。
何としてもこのプロジェクトを成功させたいと思っています。

プロジェクトの情報はこのブログ、ツイッター、支部報等で流しますので、ご協力よろしくお願いします。

日本野鳥の会愛知県支部HP  http://www.wbsj-aichi.org/










posted by Ted at 23:01| Comment(0) | コアジサシ保護

2017年11月05日

コアジサシ保護の助成金決定

コアジサシ保護活動のために、ある助成金のファンドに助成金を申請したところ、
審査に合格して助成金をいただけることになりました。

そこで今から来年の夏にかけてコアジサシ保護活動を本格的に実施します。

今回のコアジサシ保護活動の目玉は、コアジサシデコイの作成の際に、金型を作成することです。

金型というのは、タイ焼きの鉄板をイメージしてもらうとわかりやすいのですが、
タイ焼きをひとつひとつ手作りすると、タイの形を作るのに大変な手間がかかりますが、
タイ焼き鉄板があれば同じ形のものを何千個と作ることが出来ます。

これと同じ理屈で、コアジサシのデコイを作るのに手で木を削って作るのは大変な手間がかかりますが、
金型があれば同じ形のものを何千個と作ることができます。

今回はコアジサシ用の金型を作ってデコイを大量生産し、それらをコロニー候補地において、
コアジサシを誘導し、繁殖の手助けをしようというものです。

コアジサシデコイの材質は木粉入りプラスチックです。廃材の木粉を利用した環境に優しい材質です。

コアジサシデコイは全国で同じようにコアジサシ保護活動をしている団体にも利用してもらって、
コアジサシ保護活動を全国規模でサポートしたいと思っております。

12月にはデコイ金型を手配して来年2月頃に金型完成、試作、量産、という予定です。

もしコアジサシデコイに興味ある方は日本野鳥の会愛知県支部に御一報下さい。
木を削り出してデコイを作るよりは安価に手間なく提供できると思います。
今のところデコイ1体1600円くらいの予定となっています。

日本野鳥の会愛知県支部 http://www.wbsj-aichi.org/







posted by Ted at 21:21| Comment(0) | コアジサシ保護

2016年12月21日

リトルターン報告会

12月3日(土)、NPO法人リトルターン・プロジェクト「報告会」に参加して報告を拝聴してきました。リトルターン・プロジェクトは、東京都森ヶ崎水再生センターの施設屋上に作られたコアジサシの人口営巣地の保護や整備を行っているNPO法人です。愛知県支部はこの人口営巣地の整備活動や観察会への参加、あるいは代表の北村氏を愛知県にお招きして講演をしていただくなどの交流をしています。
今回の報告会は2016年度のコアジサシ営巣結果報告や、7人のパネリストによるパネルディスカッションなどがあり、興味深い報告会でした。このリトルターンプロジェクトによるコアジサシ営巣地保護活動は、NPO、行政、それに市民が三位一体となって活動をしているという点で野鳥保護活動の理想の形をとっています。特に私が興味をもったのは、野鳥保護活動に対してなぜこれほど緊密な関係を行政とNPOが築くことができたのか、という点でした。パネルディスカッションの質疑応答でその点をお聞きしたところ、もともと行政と関係の深い方が活動の初期から参加していて、そのおかげで活動初期から行政と友好な関係を行政と築くことができた、ということでした。やはり何事も人と人とのつながりが大事なのですね。
ちなみにその質問の後、愛知県支部の活動に話を振ってもらったので、量産コアジサシ金型の宣伝を少しさせていただきました。3Dプリンタによるプロトタイプのコアジサシデコイを持参していたのでそれを取り出して見せると皆様、興味深げに見ていました。そして報告会が終わった後、飛び入りでリトルターンの懇親会にも参加させてもらったのですが、その席にも行政の方が参加されており非常に打ち解けた感じの楽しい懇親会でした。愛知県支部ではまだそこまで緊密な関係が行政とはないため、ある意味少しうらやましくもありました。
愛知県にも行政関係者で野鳥保護活動に興味のある方は少なからずいらっしゃると思います。
特に教育関係の方(例えば教育委員会の方とか)で環境教育の一環として野鳥保護活動に興味ある方がいたらぜひ協同したいですね。サギコロニーと人との共生やコアジサシ保護、または干拓地の野鳥保護活動など環境教育の生の教材をたくさん提供できると思います。

さて、愛知県支部の金型によるコアジサシデコイ量産プロジェクトですが、助成金の獲得以外の方法でも資金調達の道を模索しつつ来年こそ実現したいと思っています。

日本野鳥の会愛知県支部HP http://www.wbsj-aichi.org/
サギコロニーHP http://herons-egrets.sakura.ne.jp/
posted by Ted at 09:12| Comment(0) | コアジサシ保護