2016年12月21日

リトルターン報告会

12月3日(土)、NPO法人リトルターン・プロジェクト「報告会」に参加して報告を拝聴してきました。リトルターン・プロジェクトは、東京都森ヶ崎水再生センターの施設屋上に作られたコアジサシの人口営巣地の保護や整備を行っているNPO法人です。愛知県支部はこの人口営巣地の整備活動や観察会への参加、あるいは代表の北村氏を愛知県にお招きして講演をしていただくなどの交流をしています。
今回の報告会は2016年度のコアジサシ営巣結果報告や、7人のパネリストによるパネルディスカッションなどがあり、興味深い報告会でした。このリトルターンプロジェクトによるコアジサシ営巣地保護活動は、NPO、行政、それに市民が三位一体となって活動をしているという点で野鳥保護活動の理想の形をとっています。特に私が興味をもったのは、野鳥保護活動に対してなぜこれほど緊密な関係を行政とNPOが築くことができたのか、という点でした。パネルディスカッションの質疑応答でその点をお聞きしたところ、もともと行政と関係の深い方が活動の初期から参加していて、そのおかげで活動初期から行政と友好な関係を行政と築くことができた、ということでした。やはり何事も人と人とのつながりが大事なのですね。
ちなみにその質問の後、愛知県支部の活動に話を振ってもらったので、量産コアジサシ金型の宣伝を少しさせていただきました。3Dプリンタによるプロトタイプのコアジサシデコイを持参していたのでそれを取り出して見せると皆様、興味深げに見ていました。そして報告会が終わった後、飛び入りでリトルターンの懇親会にも参加させてもらったのですが、その席にも行政の方が参加されており非常に打ち解けた感じの楽しい懇親会でした。愛知県支部ではまだそこまで緊密な関係が行政とはないため、ある意味少しうらやましくもありました。
愛知県にも行政関係者で野鳥保護活動に興味のある方は少なからずいらっしゃると思います。
特に教育関係の方(例えば教育委員会の方とか)で環境教育の一環として野鳥保護活動に興味ある方がいたらぜひ協同したいですね。サギコロニーと人との共生やコアジサシ保護、または干拓地の野鳥保護活動など環境教育の生の教材をたくさん提供できると思います。

さて、愛知県支部の金型によるコアジサシデコイ量産プロジェクトですが、助成金の獲得以外の方法でも資金調達の道を模索しつつ来年こそ実現したいと思っています。

日本野鳥の会愛知県支部HP http://www.wbsj-aichi.org/
サギコロニーHP http://herons-egrets.sakura.ne.jp/
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2016年04月04日

残念。助成金落選

コアジサシデコイプロジェクトの続報です。

量産型コアジサシデコイの金型費用捻出のために申し込んでいた助成金の審査に落選してしまいました。
残念。。。

ということで次の策を考えます。しかし量産型デコイはちょっと今年のコアジサシ繁殖シーズンには間に合いそうにありません。来年度に期待です。

それと、今年度も名古屋港のポートアイランドの上陸調査をする予定です。
名古屋港ポートアイランドは名古屋港の海底を浚渫して出た土砂をどんどん積み上げてできた埋め立て島です。その広さはなんとナゴヤドーム約53分! 一般の立ち入りは禁止となっています。
Portisland.jpg

昨年度は国交省の船に乗船させてもらって上陸調査を実施しました。
その際はコアジサシの営巣は確認できませんでしたが、ポートアイランドはまさに野鳥の楽園の様相を呈しており、回りを海に囲まれた最高のロケーションであることが確認できました。今後営巣の可能性は十分にあると考えています。春秋のシギ・チドリの休息地になっている可能性が非常に高く、また昨年末に弥富市の鍋田干拓地に飛来したナベヅル13羽のねぐらとなっていた可能性もあるためその重要性は増すばかりです。

ただし、この野鳥の楽園を開発して経済的に有効活用しよう、という不穏な空気が漂っているため今後の動向に注視する必要があります。



posted by Ted at 11:17| Comment(0) | コアジサシ保護

2016年03月11日

量産型コアジサシデコイ プロトタイプ完成

サギコロニー調査とは別のプロジェクト「量産型コアジサシデコイプロジェクト(仮称)」も着々と進行中です。

ほんの数年前までは日本有数のコアジサシ繁殖地であった愛知県。しかし、繁殖場所の乱開発等によってここ数年その繁殖数は激減、昨年2015年度の県内でのコアジサシ繁殖数はかつての数千羽からなんと数十羽に。。。県内ではほぼ絶滅状態です。この現状を打開するためのプロジェクトが「量産型コアジサシデコイプロジェクト」です。

従来コアジサシの繁殖地誘導のために使用するコアジサシのデコイ(模型)は手彫りの木製品を絵具で塗装したものであり、出来栄えはよいのですが大量に作成するには非常に手間がかかっていました。
(従来品の写真)
koajidekoi 20150624 050605.jpg

この上写真のような木彫りデコイに代えて、金型による樹脂成形でプラスチック製デコイを安価に大量生産し、繁殖候補地に大量に設置することでコアジサシを誘導、県内繁殖地を回復させよう、さらに作成した量産型デコイを全国のコアジサシ繁殖地に提供して日本各地のコアジサシ繁殖地を回復させよう、というのがこのプロジェクトの目的です。

このプロジェクトでは、株式会社酒井製作所さんに全面的に御協力いただいております。日本野鳥の会愛知県支部会員でもある酒井製作所さんは、自動車電装品組付メーカーとしてレクサスの電装部品等も手掛ける、高い技術力と品質を誇る会社です。
(酒井製作所さんのホームページ http://www.sakaiss.jp/index.html

今回はまず試作品として金型を作るための元となる原型モデルを3Dプリンターで作成していただきました。
(光造形3Dプリンターによるプロトタイプ 未塗装)
M1880011.JPG
このまま東急ハンズで売れるんじゃないか、という意見も出たほどすばらしい出来栄えです。

足は脱着式となっており、着座の抱卵姿勢も可能です。
(着座抱卵姿勢)
M1880030.JPG

さてプロトタイプが完成したところで、すぐにでも次のステップの金型作成、と行きたいところですが、その前にひとつ高いハードルがあります。金型作成費用です。金型作成にはそれなりの初期投資がかかります。(初期投資はかかるがいったん金型が完成すれば作れば作るほど1個当たりのコストは安くなる、というのが樹脂成型品の特徴です)。 そこで現在その費用捻出のため、ある機関に助成金を申請中。結果発表が3月末にあります。祈る気持ちで結果待ちです。

色塗りは各地のイベントなどで子供たちに塗ってもらうことを考えています。もし金型が完成してデコイを大量生産することになった際には、ぜひ色塗りイベントに御協力下さい。

(サギコロニー調査HP http://herons-egrets.sakura.ne.jp/
(日本野鳥の会愛知県支部HP http://www.wbsj-aichi.org/
posted by Ted at 04:50| Comment(0) | コアジサシ保護