2018年08月14日

Roosting Swallow Watching

The Barn Swallow, the most common swallow in Japan, migrates from South East Asia to Japan every March. The Swallow uses man-made structure to breed from April to late July. After the breeding period, they make a large flock and fly back to their roost in a reed bed at sunset. Watching the roosting flock of Barn Swallows, called “Roosting Swallow Watching”, is a regular summer event for many birding clubs in Japan. And we just had our Roosting Swallow Watching on August-5-2018.

We got together at a park with a reed bed at 6:00 pm. The sunset time of the day was 6:52 pm and the swallow roosting usually begins 15-20 minutes before sunset. So we had a small lecture about the Barn Swallow for participants before the roosting began.
Here is a photo of the speaker, putting on a swallow headband with a picture card.
(The center person, putting on the swallow headband, is the club director, Niiomi-san)
Speaker with a swallow headband.jpg

Around 6:30 pm, a couple of swallows arrived on the sky and flied about on the reed bed. Now the swallow roosting began. Sitting on the lawn, we watched and enjoyed it.
6.30 pm.JPG

Gradually, the number of swallows increased, and the swallow roosting climaxed around 6:50 pm.
6.50pm.jpg
(Photo by Murakami-san)

Thousands of swallows flied around and dived into the reedbed one after another.
The only word we could say in this climax scene was “Incredible!”.
roosting climax.jpg
(Photo by Murakami-san)

After the climax, the number of roosting swallows gradually decreased, then the swallows in the reedbed became quiet around 7:30 pm.
(Photo by Murakami-san)
swallows in reedbed 7.30pm.jpg

This amazing swallow show can be seen during mid-summer, and gradually cannot be seen as summer is gone. And then, when their figure completely disappear, we feel autumn is coming in Japan.

T.N






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2018年04月07日

キアシセグロカモメについて


ビッグイヤー愛知2018では、カウント出来る野鳥は日本鳥類目録 第7版に準拠しています。

この鳥類目録第7版に「種名 キアシセグロカモメ ( 学名 Larus cachinnans)」、「亜種 キアシセグロカモメ (学名 Larus cachinnans mongolicus)」が記載されています。

今回はこの目録第7版の「キアシセグロカモメ」について説明します。

カモメ識別図鑑(氏原巨雄、氏原道昭 著)を参照すると、鳥類目録第7版の種名「キアシセグロカモメ (学名 Larus cachinnans)」は、「カスピセグロカモメ」が該当し、亜種「キアシセグロカモメ (学名 Larus cachinnans mongolicus)」は、「モンゴルセグロカモメ」が該当します。

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このカスピセグロカモメ、モンゴルセグロカモメのどちらも鳥類目録第7版では「キアシセグロカモメ」とよばれる範疇に含まれます。ですからカスピセグロカモメ、またはモンゴルセグロカモメを確認出来た場合は「キアシセグロカモメ」としてカウントして下さい。

ちなみにカスピセグロカモメは日本ではまれだそうです。ですからビッグイヤー愛知2018でカスピセグロカモメを「キアシセグロカモメ」としてカウントできるチャンスは非常に少ないと思われます。

脚が黄色だからといって、脚の黄色いセグロカモメやホイグリンカモメ(鳥類目録第7版ではニシセグロカモメ)をキアシセグロカモメと誤認しないようくれぐれも注意しましょう。

一方、モンゴルセグロカモメは「冬は日本全国で少数が見られる」(カモメ識別図鑑)とのことです。ですからここではモンゴルセグロカモメに関して、セグロカモメと比較したときの識別ポイントを記します。

カモメ識別図鑑(氏原巨雄、氏原道昭)以外では以下の図鑑が参考になります。
 
 ■GULLS OF THE WORLD (KLAUS MALLING OLSEN)
 ■GULLS OF EUROPE, ASIA, AND NORTH AMERICA(KLAUS MALLING OLSEN)
 ■BIRDS OF EAST ASIA (MARK BRAZIL) 
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ではこれらの図鑑を参考にモンゴルセグロカモメのセグロカモメとの識別点を挙げます。

初列風切
初列風切のパターンは、GULLS OF THE WORLD、および GULLS OF EUROPE, ASIA, AND NORTH AMERICA によると、セグロカモメとほぼ同じ、と記載されています。個体差間での重複もあり識別の参考にするには難しそうです。

脚の色
BIRDS OF EAST ASIAおよび、GULLS OF EUROPE, ASIA, AND NORTH AMERICAでは肉色に描かれており、GULLS OF THE WORLDの写真ではいずれも肉色です。カモメ識別図鑑では「足は黄色いものもいるが淡いピンクか肉色の個体が多い。」と記載されています。
論文「Phenotypic variation and systematics of Mongolian Gull (Yesou 2001)」によると、バイカル湖とモンゴル国内で捕獲したモンゴルセグロカモメの脚の色についての調査結果では、グレー22〜40%、黄色13〜27%、ピンク21〜46%、肉色4〜10%、それぞれが混じった色6〜30%となっています。比率に幅があるのは捕獲したコロニーごとの差、および年齢差のためです。よって脚の色も識別の参考にはならないと思われます。下記論文が引用先の原著です。モンゴルセグロカモメの写真が多数掲載されているので参考にしてください。

論文 モンゴルセグロカモメの表現型変異と系統分類学 (Yesou 2001)

背の色
「モンゴルセグロカモメの多くはセグロカモメより背の色が淡い。」(GULLS OF EUROPE, ASIA, AND NORTH AMERICA)
また、GULLS OF THE WORLD では、KODAKグレースケールで背中の色を表しています。数が大きいほど濃くなります。それによるとモンゴルセグロカモメはグレースケール5〜6、セグロカモメはグレースケール5.5〜7(8)です。ということは平均的にモンゴルセグロカモメはセグロカモメと比較してやや淡いグレーとなります。
Yesouの論文では マンセルインデックスでグレーの度合いを比較しています。マンセルインデックスでは数が少ないほど濃くなります。モンゴルセグロカモメは4.5〜5.5、セグロカモメは5〜6です。つまりモンゴルセグロカモメはセグロカモメより背の色が濃いということになります。この両者の食い違いはサンプルリングした地域の個体差でしょうか。いずれにせよ背の色もあまり識別の参考にならないと思われます。
参考にYesouの論文からグレーの度合いを表した表を添付します。セグロカモメの亜種のうち日本で見られる亜種はセグロカモメ vegaeです。
(クリックで拡大)
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冬羽の斑点
「頭の班はセグロカモメより範囲は限定的で細く鋭い。冬半ばから夏羽に移行する傾向が強く頭の白さが目立つ」(カモメ識別図鑑)
「冬羽の班は通常薄く、首後部に限られる」(BIRDS OF EAST ASIA)
「冬羽でも頭部は白い。せいぜい首後部に薄い茶色の班が出る程度」(GULLS OF THE WORLD)

これは重要な識別点となりそうです。


「モンゴルセグロカモメは嘴に黒斑のある個体が多い」(カモメ識別図鑑)

これもよい識別点になりそうです。

全体の印象
「翼や嘴、足など全体的に多少長い印象に見える個体が多い」(カモメ識別図鑑)
「ボリュームのある胸、角度のついた前頭部とフラットな額、やや後方にある目、三列風切の段差が明確」(GULLS OF THE WORLD)
「休んでいるとき、初列風切の尾羽からの突き出しが長くスマートな印象」(BIRDS OF EAST ASIA)


識別の説明については以上です。

なかなか決定的な識別の決め手は難しそうですね。
冬羽での頭部の白さでモンゴルセグロカモメかも、とあたりをつけて、あとは写真を撮って全体の印象で判断する、という手順での識別になると思われます。

もうカモメシーズンもほぼ終わりなので今年の秋から12月にかけてはぜひともキアシセグロカモメ(モンゴルセグロカモメ)の識別にチャレンジしていただきよい結果を出してください。

ではビッグイヤー愛知2018の参加者の皆様のご健闘を祈ります。


日本野鳥の会愛知県支部 http://www.wbsj-aichi.org/index.html
新規会員募集中です! 仲間に入りませんか。 http://www.wbsj-aichi.org/recruite.html


























posted by Ted at 10:02| Comment(0) | その他

2018年01月14日

ニシセグロカモメ(ホイグリンカモメ)について

藤前干潟周辺でウミネコより明らかに大きく、足の黄色いセグロカモメのような鳥を見かけることがあります。
「カモメ識別ハンドブック (氏原巨雄 氏原道昭)」を参考にすると、”ホイグリンカモメ”とするのが妥当かと思うことがよくありました。

しかし、鳥類目録第7版では、「ホイグリンカモメ」という種名を採用していません。
ビッグイヤー愛知2018ではカウント可能な野鳥の種類を鳥類目録第7版に準拠しています。
なので、もし今回のビッグイヤー愛知2018で、足の黄色いセグロカモメのような鳥がいた場合、判断に迷うと思います。

そこで判断の参考になるよう、日本で入手可能な図鑑を引用しながら説明します。

まず、「フィールドガイド日本の野鳥(日本野鳥の会)」は、鳥類目録第7版に準拠しています。よってホイグリンカモメ独立種としては記載がないですが、カッコ付きでニシセグロカモメと同等に扱われています。
318ページから引用。
ニシセグロカモメ Larus fuscus
「亜種ニシセグロカモメ(ホイグリンカモメ)L.f.heugliniが全国的に渡来するが、少ない。セグロカモメよりやや細身で、成鳥冬羽では足が橙色から黄色味をおびた肉色。背は灰色でウミネコほどの濃さ。翼先端部の黒色部と灰色部の間の白色部は目立たない。第1回冬羽では初列風切は一様に暗色で雨覆はセグロカモメより暗色部が多い。」

「GULLS OF EUROPE, ASIA AND NORTH AMERICA (KLAUS MALLING OLSEN)」では、ホイグリンカモメ Larus heugliniとニシセグロカモメ Larus fuscusは別種として扱われています。バルト海周辺で繁殖する個体群をニシセグロカモメLarus fuscus、ロシアの極北地帯で繁殖する個体群をホイグリンカモメLarus heugliniとしています。

「COLLLINS BIRD GUIDE 第2版」では、ホイグリンカモメ Larus fuscus heiglini はニシセグロカモメLarus fuscusの亜種として扱われていますが、”(種としての扱いは)さらに調査中である。”との記載があります。

「BIRDS OF EAST ASIA」では、ホイグリンカモメ Larus heuglini として、独立種として扱われています。
「カモメ識別ハンドブック (氏原巨雄 氏原道昭)」では前述のとおり独立種としています。

いずれにせよ、今回のビッグイヤー愛知2018では、鳥類目録第7版に従う、というルールにしていますので、ホイグリンカモメという名前ではカウントできません。ニシセグロカモメの可能性を検討して下さい。

ニシセグロカモメの可能性を検討する際には、どの図鑑であってもホイグリンカモメの項目と照合していただいてかまいません。なぜならホイグリンカモメ heugliniを独立種と扱おうがニシセグロカモメLarus fuscusの亜種と扱おうが、少なくともホイグリンカモメと識別される範疇に入っていれば、鳥類目録第7版でいうところのニシセグロカモメLarus fuscusの範疇に入っているからです。ですから、例えば氏原巨雄・氏原道昭氏の「カモメ識別ハンドブック」のホイグリンカモメを参考に識別してホイグリンカモメである、と判断できれば、ビッグイヤー愛知2018ではニシセグロカモメとしてカウント出来ることになります。

次に、識別に際しての注意点です。
セグロカモメとニシセグロカモメの違いは単に足の色だけではありません。どの図鑑を参照してもニシセグロカモメの背の色はウミネコに近い色をしています。これは氏原氏「カモメ識別ハンドブック」28ページ、70ページが大変参考になります。もしビッグイヤー愛知2018に参加している方でこの「カモメ識別ハンドブック」を未入手の方は入手することを強くお勧めします。

なお、鳥類目録第7版には、キアシセグロカモメ Larus cachinnans というのも載っています。これは前述「カモメ識別ハンドブック」のモンゴルセグロカモメに相当すると思われます。こちらはそれほど足の色は黄色くありません。「カモメ識別ハンドブック」では”足は黄色いものもいるが、淡いピンク色か肉色の個体が多い”と記載されています。GULLS OF EUROPE, ASIA AND NORTH AMERICA のイラストを見ても足の色は淡いピンク色です。こうなるとキアシセグロカモメという和名は大変ややこしいです。モンゴルセグロカモメかと思われる個体を撮影したら「カモメ識別ハンドブック」や「GULLS OF EUROPE, ASIA AND NORTH AMERICA」を参考にして慎重に検討し判断して下さい。そして確信が持てたら、キアシセグロカモメ、とカウントして下さい。(よほど識別に自信がないと難しいと思います。)

これらセグロカモメ群の分類について詳しく知りたい方は、文一総合出版の「日本の野鳥550水辺の鳥 増補改訂版」に4ページに渡って詳述されていますので参考にして下さい。愛知県支部の事務所に蔵書があります。

ではビッグイヤー愛知2018の参加者の皆様のご健闘を祈ります!









posted by Ted at 21:42| Comment(0) | その他