2019年01月04日

英語の野鳥図鑑の読み方 2回目

英語の野鳥図鑑の読み方 第2回目です。

参考にする野鳥図鑑は第1回目の「COLLINS BIRD GUIDE」とは異なり、「BIRDS OF EAST ASIA (Mark Brazil著)」を使用します。日本、中国東部、台湾、朝鮮半島、そして極東ロシアを含む範囲で見られる野鳥を収録したすばらしいイラスト図鑑です。日本のAmazon.com で購入可能です。

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英語野鳥図鑑を読むには3つのコツがあります。

1.省略に慣れる
2.部位と色の表現に慣れる
3.専門用語に慣れる

今回は
1.省略に慣れる
2.部位と色の表現に慣れる
について、マガモの特徴を記述した文から抜粋して解説します。

<原文>
ID Large, stocky, with large head and bill and short tail. Breeding ♂ has glossy dark bottle green head, separated from purplish-chestnut chest by narrow white collar. Body pale grey, 'stern' black, tail white with upcurled black central uppertail-coverts; white-bordered blue speculum visible on closed wing.

(BIRDS OF EAST ASIA 54ページから引用)

<意訳>
特徴 大型でずんぐりとしていて頭とクチバシは大きく尾は短い。繁殖羽のオス頭部は光沢のある濃緑色で、紫がかった栗色の胸部とは白い境界部で分かれている。胴体はうすい灰色、尻は黒色、尾羽は白色で黒い上尾筒の中央が上向きに巻いている。翼を閉じたとき白い端縁部がある青色の翼鏡が目立つ。

<単語>
ID:Identification の略。「識別」の意味。日本の図鑑では「特徴」の見出しが一般的。
Large:大きい
stocky:ずんぐりとした
large head:大きな頭部
bill:クチバシ
short tail:短い尾羽
breeding:繁殖、繁殖期の、
glossy:光沢のある
dark bottle green:濃緑色
separated from:〜と分けられた、〜と隔てられた
purplish-chestnut:紫がかった栗色
chest:胸
narrow white collar:幅の狭い白色帯、(collar は色ではなく襟のカラーのこと)
pale grey:淡い灰色、薄い灰色
stern:尻
upcurled:上方向に巻いた、上向きにカールした
uppertail-coverts:上尾筒
white-bordered:白い境界線の
speculum:翼鏡(カモ類の次列風切にある目立つ色をした部位)
visible:目立つ
closed wing:閉じた翼

<解説>
まず最初の文から。
Large, stocky, with large head and bill and short tail.

上の文は主語 The Mallard(マガモ)が省略されています。
主語を補うとこうなります。

The Mallard is large, stocky, with large head and bill and short tail.
マガモは、大型でずんぐりとしていて頭とクチバシは大きく尾は短い。

このように主語を補うとわかりやすくなります。
体形を表す「stocky ずんぐりとした」は覚えておきましょう。
「bill クチバシ」、「tail 尾羽」は野鳥図鑑では必修単語です。

次の文。
Breeding ♂ has glossy dark bottle green head, separated from purplish-chestnut chest by narrow white collar.
繁殖羽のオス頭部は光沢のある濃緑色で、紫がかった栗色の胸部とは白い襟で分かれている。

ここでは主語は「Breeding ♂ 繁殖羽のオス」です。breedingは動詞形だと「breed 繁殖する」となります。「glossy 光沢のある、艶のある」も頻出単語です。
「dark bottle green 濃緑色」、「purplish-chestnut 紫がかった栗色」などはいずれも色を表す表現です。
「separated from 〜とは別れている」 は前に「which is 」を補って、
Breeding ♂ has glossy dark bottle green head, which is separated from purplish-chestnut chest by narrow white collar.
とすれば意味が明確になります。

次の文。
Body pale grey, 'stern' black, tail white

ここでは「Body」の次と、「stern」 の次と、「tail」の次に be動詞の「is」が省略されています。is を補うとこうなります。

Body is pale grey, 'stern'is black, tail is white
胴体はうすい灰色、尻は黒色、尾羽は白色。
何だかよくわからなかった文が「is」を補っただけで中学1年レベルの英文になりましたね。
上の文にはさらに次の文が続きます。

with upcurled black central uppertail-coverts;
黒い上尾筒の中央が上向きに巻いている。

前置詞「with」は、ここでは、「〜を伴って」くらいの意味です。「upcurled 上向きにカールした」、「central 中央」、「uppertail-coverts 上尾筒」を続けて直訳すると、「上向きにカールした黒い上尾筒中央部分を伴って」の意味になります。
これを上の「胴体はうすい灰色、尻は黒色、尾羽は白色。」とくっつけて訳すと、
「体はうすい灰色、尻は黒色、尾羽は白色で黒い上尾筒の中央が上向きに巻いている。」くらいの意味になります。

最後の文。
white-bordered blue speculum visible on closed wing.

この文では、speculumの後に「is」を補うとわかりやすいです。
white-bordered blue speculum is visible on closed wing.
翼を閉じたとき白い端縁部がある青色の翼鏡が目立つ。

「white-bordered 白い縁端のある、白い境界の、」という意味です。「speculum 翼鏡」は淡水カモ類の次列風切にあるメタリック調の光沢のある目立つ部分です。
「visible 目立つ」「closed wing 閉じた翼(の状態)」の意味です。

まとめ:
今回の文章でも主語、be動詞の省略がたくさんありました。この形は慣れないと戸惑いますが、いったん省略された主語やbe動詞を補うことができれば、文法的には現在形のみの中学生レベルです。
まずは手持ちの英語図鑑のマガモのページを熟読して、省略された主語とbe動詞を補って読んでみましょう。慣れると意外と簡単です。

今回はここまでです。
次回をどうぞお楽しみに。

日本野鳥の会愛知県支部 http://www.wbsj-aichi.org/



参考までに前回投稿の第1回目ブログ(2018-3-31)を添付しておきます。
復習してみて下さい。

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野鳥の英語図鑑の読み方 第1回目

野鳥英語図鑑を読むには3つのコツがあります。

1.省略に慣れる
2.部位と色の表現に慣れる
3.専門用語に慣れる

今回は「1.省略に慣れる」について

<原文>
"DABBLING DUCK
Surface-feeding small to large-sized ducks of lakes, rivers and shallow water, often upending."

(COLLINS BIRD GUIDE 2nd EDITION 24ページから引用)

<意訳>
水面採餌ガモ
湖、河川、浅水域の水面で採餌する小型から大型のカモ類で、しばしば逆立ち採餌を行う。

<単語>
dabbling duck: 水面採餌ガモ(マガモ、コガモ、オナガガモなど淡水ガモ類のこと)
surface-feeding:水面採餌
small to large-sized:小型から大型の
lake:湖
river:川、河川
shallow water:浅瀬、浅水域
often:しばしば、良く、しょっちゅう、
upending:逆立ち(逆立ち採餌と意訳)

<解説>
非常に簡潔な文です。主語と動詞を補い、文の最後の" , often upending." のコンマの代わりにピリオドで区切って動詞 (feed 採餌する)を補うと次の文になります。

Dabbling ducks are surface-feeding small to large-sized ducks of lakes, rivers and shallow water.
水面採餌ガモは湖、河川、浅水域の水面で採餌する小型から大型のカモ類です。

Dabbling ducks often feed by upending.
水面採餌ガモは、しばしば逆立ち採餌を行う。

このように省略されている主語や動詞を補い、文章を短く区切ると分かりやすい文になります。

野鳥図鑑に出てくる文の多くはこのように主語、動詞が省略されています。
主語と動詞を補うことで、ほとんどの文は中学生レベルの単純な現在形の文になります。

Very easy, isn't it? 


日本野鳥の会愛知県支部 http://www.wbsj-aichi.org/
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2018年12月28日

プロジェクトメンバー募集

日本野鳥の会愛知県支部は、2019年もコアジサシデコイによるコアジサシ保護活動、サギデコイによるサギコロニー誘導作戦、それに子供向けワークショップ「野鳥探偵」をより発展的に進めていきます!

そのためのプロジェクトメンバーを募集します。
問い合わせはこちら

「サギデコイによるサギコロニー誘導作戦」
オーバーフローしているサギコロニーや人との軋轢が生じているサギコロニーをサギのデコイを使って別の場所に分散誘導する作戦です。現在、愛知県内のとある場所でサギデコイの誘導効果実験を継続中です。
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そして近日中にサギデコイの樹冠設置実験を行う予定です。6メートル以上ある樹木のてっぺんにどうやってデコイを設置するか、現状のコロニーからいかにして追い払うか、樹冠に設置したデコイに誘引効果はあるのか、など課題は山積みですがひとつひとつクリアしていきます。
サギコロニーを、人もサギもウィンウィンとなるような場所に誘導することが最終的な目標です。

「コアジサシデコイによるコアジサシ保護活動」
2017年、日野自動車グリーンファンドの助成金を受け、コアジサシデコイの金型を作成、コアジサシデコイを愛知県内各地に設置しました。
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このデコイは合計で800体製作し、東京や福岡のNPOにも使用していただきました。
2018年夏、コアジサシコロニー創生にまでは至りませんでしたが、成功への手ごたえを感じました。2019年はさらにデコイを数を増やしてコアジサシコロニーの創生に挑みます。某大手企業の全面協力も心強い限りです。

「子供向けワークショップ 野鳥探偵」
今年夏、愛知県支部に新たに加入したメンバーの一人がリーダーとなって、子供向けワークショップ「野鳥探偵」を開催しました。ゲームや実験、観察などを通じて人と野鳥とそれを取り巻く環境のつながりを学習してもらい、次世代の野鳥保護、環境保護を担う子供たちを育てることが目的です。

2018年夏のチラシ
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当日のプログラム
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くちばしの謎を解け
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卵と巣の秘密
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今年、この活動に日野自動車グリーンファンドの助成金を授与していただいたこともあり、2019年はさらに進化したワークショップを春と夏に開催する予定です。

これらの活動を進めていくには現在のメンバーでは足りません。
我々といっしょにゆる〜く、楽しく活動しませんか。

経験年数は関係ありません。愛知県支部に入会したばかりの人がたくさん活躍しています。
少しでも興味あれば愛知県支部に問い合わせして下さい。
後日、こちらから連絡を差し上げます。

問い合わせはこちら





posted by Ted at 17:31| Comment(0) | お知らせ

2018年09月16日

オリジナルコアジサシデコイ第3弾「ウルトラマン」

このたびオリジナルコアジサシデコイの第3弾が完成したので紹介させていただきます。
第3弾は「ウルトラマン」です。
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なんだか笑えるくらい、ウルトラマンの飛ぶ姿とコアジサイデコイのスタイルがマッチしていますね。
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ウルトラマンは非常にシンプルなデザインですが、作成は難しかったです。
特に目の位置と形には苦労しました。また今まであまり意識したことがないのですが、ウルトラマンにも耳があるのですね。耳と目の位置関係もかなり微妙な調整を要しました。
あと、皮膚の表面のヌルっとした感じを出すためにかなりペーパーで磨き込みましたが、
それでも表面に細かいシワ形状が残ってしまいました。しかし塗装してみるとその細かいシワが逆に
リアルなウルトラマンのコスチュームの雰囲気を醸し出しています。
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さて今シーズン、コアジサシは愛知県でそれなりの数が繁殖したと思われます。
我々のコアジサシデコイを設置した場所ではコアジサシの繁殖成功とはなりませんでしたが、
日本各地で我々のコアジサシデコイが設置され、コアジサシの誘引効果を証明できた場所もあります。

来シーズンこそは我々のデコイによって愛知県内でコアジサシコロニーの誘致を成功させて、彼らに安住の地を提供してあげたいと思います。

来シーズンのコアジサシ保護活動に向けて、コアジサシ募金を引き続き募集中です。
1000円の寄付で、色塗り前のコアジサシデコイを1体、差し上げています。
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寄付のお申込みはこちらです。
住所、氏名、募金口数(一口1000円でデコイ1体)を連絡下さい。折り返し、デコイを送付します。デコイ到着後、同封してある振り込み先に募金額を振り込みして下さい。

では皆様の御協力を心からお待ちしております。

日本野鳥の会愛知県支部HP http://www.wbsj-aichi.org/






posted by Ted at 10:28| Comment(0) | コアジサシ保護